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将棋ソフトの進歩と将棋界 [将棋]

 今年の3月から4月にかけてニコニコ生放送にて中継された第二回電王戦。
 結果は周知の事実のとおり、ソフト側の三勝一敗一分けであった。
 まあ、私も正直ソフトの強さは24の早指し将棋で嫌というほど見せつけられていたので、プロが勝ち越すのはプロ側のメンバー的に見て少々厳しいのではないかな、と思っていた。

 特に私の予想というかプロ側(というよりも人間側)が負ける不安要素が的中してしまったのが第3局の展開であった。
 将棋ソフトツツカナの攻めをしのいで優勢な局面を築き上げた船江五段。途中ツツカナの妙手によってさが縮まったがそのあとまた形勢に差がつき、はっきりと船江五段の方が優勢な状態になったのである。
 そこから船江五段は残り時間を使ってしまうのを気にしたせいもあるのか、無理に勝ちを急ごうとせず、安全勝ちを目指しに行った。いわゆる勝負に辛い手を指し続けたのであるが、結果的にこれが裏目に出てしまったようだ。人間相手ならばこれで諦めて淡白に指してくれるのだがコンピュータ相手だとそうはいかない。
 例えば70-30で相手に負けている局面で一生懸命考えて69-31に差を縮める(これでも数値的には前の局面よりはいい)ような手を延々と指し続けられるのがコンピュータ側の強みなのである。諦めてくれない相手に船江五段の方が熱くなってしまって緩手を指してしまい、最終的には時間にも追われて逆転負けを喫する結果となった。

 そして最終戦の三浦九段とGPS将棋の対戦は将棋ファンにとっても衝撃的な内容だったと思う。
 GPS将棋側は東京大学に設置されたコンピュータ670台を起動させて局面探索を行い次の一手を決めさせるという大掛かりなものであった。とはいえ、結果的に持ち時間が4時間の対局で現役A級棋士がいいところなく攻め潰されてしまったのだから。
 少なくとも将棋ソフトのレベルは、まだ弱点はあるものの総合的に見ると、もうプロのトップレベルに近いところにまで来ているのだ、ということをプロ側は認めざるを得なくなってしまったようだ。
 
 そんなわけで第二回電王戦以降、今年の将棋界は将棋ソフトをめぐる、今までにない出来事が起こった年であったようだ。
(続きは次回に)
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