SSブログ

HONESTY [日記・雑感]

 与野党間で事前協議するかしないかでさんざんもめていた国会だが、予定通り24日からスタートした。
 野田内閣の主張する「税と社会保障の一体改革」。当然ながらこれが最大の争点になっていて、消費増税法案の提出は民主党のマニフェストに反する行為であるから速やかに解散総選挙をするべきだとする野党と、実際に消費増税が施行される予定の期日の前に衆議院の任期満了による総選挙が行われるわけだから公約違反には当たらない、とする野田内閣との間で、早くも意見が対立しているようである。

 と、ここまで書いてきて、いささかバカらしくなってきた次第である。
 増税をするのは、まあ要するにお金が足りないからであろうが、そんなことは民主党が政権を取る前からさんざん言われてきていたことである。そしてその時点で民主党は具体的な政策として、「子供手当」「高速道路の無料化」「ダム建設の中止」などをやってきたわけだが、結局どれもうまくはいかずに終わることとなった。普天間基地移設問題も暗礁に乗り上げてしまった。
 それで菅首相に代わって「ギリシャみたいになったら困る」とか「一に雇用、二に雇用」などといろいろと言う割には具体的なことはほとんどやり遂げられないまま、支持率を下げ続けていたところに、大震災と原発事故が起こってしまったということだ。
 実際、今後の復興や原発事故の補償にかかる費用やらも考えたら、ただでさえ苦しい財政がより一層厳しい状況に追いやられていっているというのは容易に想像できるのだが。

 しかしそんな厳しい状況になっているにもかかわらず、この国会で行われているやり取りは何であろう。
 「公約違反だから直ちに皆さん大臣をやめましょう」
 「いいえ、別に違反してませんからいいんです。それにマニフェストに書いてないからとか言われたら何にもできないでしょ」
 ・・・こんな「ああ言えばこう言う」的なやりとりばかりやっていて時間の無駄だとは思わないのだろうか。
 財源の確保にしても、景気の回復にしても、放射線の処理にしても、それを実行するには、相当の労力と時間が費やされるわけだ。地方を行脚して国民に理解を求めるのもいいが、もっと具体的に実のある仕事をしたらいいのにな、と正直思うわけだ。なにか、一刻でも早く山積みになった問題を解決しようというような緊迫感が感じられないのだ。
 消費増税にしても「社会保障との一体改革」だとか、いかにも増税した分を国民のために回しますとかいうニュアンスにさせてるわけであるが、さすがにこれでだませるほど国民も能天気じゃないと思う。正直に「予期せぬ事態になっちゃったから仕方なく増税します。[もうやだ~(悲しい顔)]ごめんなさい」ぐらいまで言って全国民に謝罪するとかした方がまだ理解を得られるんじゃないだろうか。

 まあそんな正直さを政治家という生き物に求めるのは、酷な話なのかもしれないが。 

 Honesty is such a lonely word
Everyone is so untrue
Honesty is hardly ever heard
But mostly what I need from you…
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:blog

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。