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信念の塊(2) [日記・雑感]

サザンオールスターズが2年前に出したシングル曲「ピースとハイライト」の歌詞の中に、次のような一節がある。

 教科書は現代史をやる前に時間切れ
 そこが一番知りたいのに、何でそうなっちゃうの?

青山繁晴さんの「ぼくらの祖国」を読んでいると、まさにこの気分にさせられる。
いや、やる前に時間切れならばまだいい。ちゃんと教科書には書いてあるのだから、読みたい生徒が各自で読めばいいからだ。
だが「ぼくらの祖国」に書かれていることは、中学生や高校生レベルの学力があれば十分理解できる内容だし(ところどころに専門用語が出てくるが、それこそ親や教師が教えるか、あるいは自分で辞書で調べればいいだけの話だ)、日本人として知っておいても全くおかしくない事実が書かれている。(現に青山さんの配慮で、「ぼくらの祖国」は学生の方でも読みやすいように、平易な文体で書かれている)
 
 にもかかわらず、私の親の世代、青山さんの世代、私の世代、そして今の学生の世代と、まったくこれらのことを、根本的に学校教育で教えようとしていないのである。
 だから例えば何気なくこの本を読んでみた中学生が、内容でわからないことがあって教師や親に質問をしたとしても、答えられなくても仕方のないことなのだ。少なくとも高校までの教科書では取り上げられていないことだし、さらには大学や大学院のような高度な教育でも触れられる可能性が極めて低い内容だ。
 
 なぜ教えようとしないのかといえば、最近、他の学者や評論家たちも徐々に語りだしてきているように、第二次世界大戦後の日本教育の根底認識が、間違ったままになってしまっているからなのだ。(続く) 
 
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